本棚の住人、Konohaです。
今週から新しい試みをはじめました。楽天ブックスの売れ筋ランキングを毎週チェックして、ミステリー・ホラーのなかから気になる作品をご紹介していく記事です。
ランキングを眺めていると、発売したばかりの新刊と、何年も前に出た名作が同じ週に並んでいたりして、それがなんとも面白いんです。「今週、こんなに多くの人がこの本を手に取っているんだ」という事実は、次の一冊を選ぶときの大きなヒントになると思っています。
今回は2026年5月23日時点のランキングをもとに、ミステリー3冊・ホラー3冊の計6冊をご紹介します。
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今週のミステリーランキングから
楽天ブックスの「ミステリー・サスペンス」ランキングをもとに、ミステリー小説に絞って3冊ご紹介します。
今週のミステリー・サスペンス ランキングTOP10(2026年5月23日時点)
| 順位 | タイトル | 著者 | 価格 | レビュー | 備考 |
| 1位 | 竜の医師団5 | 庵野ゆき | 1,056円 | ─ | 異世界ファンタジー |
| 2位 | 一次元の挿し木 | 松下龍之介 | 899円 | 3.58点(1,843件) | ★本記事で紹介 |
| 3位 | 謎の香りはパン屋から | 土屋うさぎ | 1,650円 | 3.42点(874件) | ★本記事で紹介 |
| 4位 | シャーロック・ホームズは引退しました | ホリー・ヘップバーン | 1,100円 | ─ | 2026年5月新刊 |
| 5位 | あなたの人生の物語 | テッド・チャン | 1,815円 | 3.99点(291件) | SF |
| 6位 | 謎の香りはパン屋から2 | 土屋うさぎ | 1,650円 | 4.23点(55件) | 3位と同シリーズ |
| 7位 | 双頭の悪魔 | 有栖川有栖 | 1,320円 | 4.13点(282件) | ★本記事で紹介 |
| 8位 | 秋期限定栗きんとん事件 上 | 米澤穂信 | 660円 | 3.81点(393件) | |
| 9位 | 神秘のセラピスト 天久鷹央の推理カルテ 完全版 | 知念実希人 | 836円 | 4.0点(29件) | |
| 10位 | アマテラスの暗号(下) | 伊勢谷武 | 840円 | 3.52点(89件) |
※ 楽天ブックス「ミステリー・サスペンス」ジャンルの売れ筋順(SF文庫シリーズ・漫画・絵本を除外済み)。ファンタジー・SF作品が一部混在しています。
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一次元の挿し木/松下 龍之介(ランキング2位)
2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作
「謎の牽引力、ストーリーの面白さは、今回これがダントツ」大森 望(翻訳家・書評家)
「古人骨のDNA鑑定が暴く驚くべき真相!」香山二三郎(コラムニスト)
(宝島社文庫 / 899円 / 2025年2月発売 / レビュー3.58点・1,843件)
今週のランキング2位。レビュー件数が1,843件というのが、この作品の広がり方を物語っています。
ランキング上位の要因として、ちょうど先週(5月12日)に**山田涼介さん主演でドラマ化が発表された**ことが大きいと思います。日本テレビ系の日曜ドラマとして7月スタート予定とのことで、そのニュースが購買に火をつけているのかもしれません。ドラマが始まる前に原作を読んでおきたい、という気持ち、すごくわかります。
「古人骨のDNA鑑定が暴く真相」という言葉に、思わず手が止まってしまいました。DNA鑑定と殺人事件がどう結びつくのか、想像しようとしても全然読めなくて……。選評でも「謎の牽引力がダントツ」と絶賛されていますし、読み始めたら止まらなそうな予感がしています。『このミス』大賞グランプリという安心感もあって、これは近いうちに手に取りたい一冊です。

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謎の香りはパン屋から/土屋 うさぎ(ランキング3位)
クロワッサン、フランスパン、シナモンロール、チョココロネ、カレーパン……
焼きたてのパンの香りが広がる〈日常の謎〉ミステリー!
2025年 第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
(宝島社 / 1,650円 / 2025年1月発売 / レビュー3.42点・874件)
今週のランキング3位。シリーズ累計35万部突破という数字に、まずびっくりしました。
パンの香りと日常の謎、という組み合わせが、読む前からすでに雰囲気を感じさせてくれます。ほっとするような日常の中にさりげなく謎が潜んでいる——そういう読書体験が好きな方には、ぴったりはまるシリーズではないでしょうか。今週は続編の「謎の香りはパン屋から2」も同時にランクインしていて、1作目を読んだらそのまま続きに進みたくなる流れができているのも納得です。

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双頭の悪魔/有栖川 有栖(ランキング7位)
四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。英都大学推理研の一行は大雨のなか村への潜入を図るが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された江神・マリアと、望月・織田・アリスーー双方が殺人事件に巻き込まれ、各各の真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当ての限界に挑む本格推理。
(創元推理文庫 / 1,320円 / 1999年4月発売 / レビュー4.13点・282件)
今週のランキング7位。1999年の作品が今週もしっかりランクインしているというのが、改めてこの作品の底力を感じさせます。
「川の両岸に分断されて、それぞれで事件が起きる」という構造がユニークで、読む前からわくわくします。クローズドサークルものでありながら舞台が二箇所に分かれるというのは、読んでいて独特の緊張感がありそうで……。「読者への挑戦が三度」という言葉もずるいですよね(笑)。本格ミステリーの醍醐味を存分に味わえそうな一冊です。

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今週のホラーランキングから
楽天ブックスの「SF・ホラー」ランキングをもとに、ホラー小説に絞って3冊ご紹介します。
今週のSF・ホラー ランキングTOP10(2026年5月23日時点)
| 順位 | タイトル | 著者 | 価格 | レビュー | 備考 |
| 1位 | リング | 鈴木光司 | 924円 | 4.15点(272件) | ★本記事で紹介 |
| 2位 | 黒い家 | 貴志祐介 | 748円 | 4.02点(1,162件) | ★本記事で紹介 |
| 3位 | ラヴクラフト語辞典 | 森瀬繚 | 2,200円 | ─ | ホラー関連辞典 |
| 4位 | 霧が晴れた時 自選恐怖小説集 | 小松左京 | 1,034円 | 4.03点(65件) | ★本記事で紹介 |
| 5位 | 怖い人(1) | 平山夢明 | 660円 | 3.36点(12件) | |
| 6位 | あなたの知らない日本おとぎ話 | ─ | 660円 | ─ | |
| 7位 | 雷の季節の終わりに | 恒川光太郎 | 968円 | ─ | |
| 8位 | 粘膜蜥蜴 | 飴村行 | 968円 | ─ | |
| 9位 | バチカン奇跡調査官 黒の学院 | 藤木稟 | 1078円 | ─ | |
| 10位 | バチカン奇跡調査官 サタンの裁き | 藤木稟 | 880円 | ─ |
※ 楽天ブックス「SF・ホラー」ジャンルの売れ筋順(SFシリーズ・漫画・絵本・科学書を除外済み)。
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リング/鈴木 光司(SF・ホラーランキング1位)
一本のビデオテープを観た四人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。この忌まわしいビデオの中には、一体どんなメッセージが……恐怖とともに、未知なる世界へと導くオカルト・ホラーの金字塔。
(角川ホラー文庫 / 924円 / 1993年4月発売 / レビュー4.15点・272件)
1993年の作品が今週ランク1位。この事実だけで、このタイトルの凄みがわかる気がします。
映画でご存知の方も多いと思いますが、小説版には映像化されていない部分の描写の怖さがあると聞いていて、ずっと気になっていました。ビデオテープという、今の時代には少し懐かしいアイテムが、この作品の中ではどんな恐怖として機能するのか——あえて今読むことで、また違う感覚があるんじゃないかという気がしています。「Jホラーの金字塔」という言葉は伊達ではないはず。期待と少しの怖さを抱えながら、いつか飛び込んでみたいです。
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黒い家/貴志 祐介(SF・ホラーランキング2位)
顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。
(角川ホラー文庫 / 748円 / 1998年12月発売 / レビュー4.02点・1,162件)
レビュー数1,162件・評価4.02点という数字が、この作品の信頼感を示しています。ランキング2位。
「保険会社社員」という、ホラー小説の主人公としてはなんとも意外な立場からはじまる恐怖。「それが悪夢の始まりだった」という一文だけで、もう読み進めたくなってしまいます。ホラー×ミステリー的な要素もあると聞いていて、理性では説明しきれない恐怖と現実的なサスペンスが交差するような読み心地がありそうで。748円という価格も嬉しいですよね。文庫でさくっと手に取れるのに、読んだら忘れられなそうな一冊です。

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霧が晴れた時 自選恐怖小説集/小松 左京(SF・ホラーランキング4位)
太平洋戦争末期、少年が屋敷で見た恐怖の真相とは!? 名作中の名作「くだんのはは」をはじめ、日本恐怖小説界に今なお絶大なる影響を与えつづける、ホラー短編の金字塔。
(角川ホラー文庫 / 1,034円 / 1993年7月発売 / レビュー4.03点・65件)
「くだんのはは」——このタイトルだけで、なんとも得体の知れない怖さを感じませんか。
小松左京さんのホラー短編が「今なお絶大な影響を与えつづける」とあるように、この作品集は後の多くのホラー作家たちの礎になっているのだと思います。1993年の短編集が今週のランキングに入っているのは、時代を超えた怖さがあるからこそ。短編集なので、寝る前に1篇ずつ少しずつ読み進めるのも楽しそうです……どんどん眠れなくなりそうですが(笑)。

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おわりに
今週のランキングを眺めていて気づいたのは、ミステリー・ホラーともに1990年代の名作が現役でランクインしているということ。新刊が話題を集める一方で、何十年も読み継がれてきた作品が「今週も売れている」という事実が、本の持つ力のすごさを改めて感じさせてくれました。
来週もランキングをチェックして、気になった作品をご紹介していきます。読了した作品は順次レビューしていきますので、またブログに遊びに来ていただけると嬉しいです。


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