※本記事はAIを活用して作成し、管理人が内容を確認・編集しています。
本棚の住人、Konohaです。
『探偵小石は恋しない』の感想レビューの最後で、「続編が発売されたらすぐに読んで、こちらのレビューも書きたい」と書いていました。その続編『探偵小石は戻らない』が9月30日に発売され、発売日に買って、翌日には読み終えていました。
前作であれだけ気持ちよく騙された身なので、今回は最初から疑ってかかるつもりで読み始めました。それでもやっぱり、まんまとやられてしまいました。今回も真相や仕掛けには一切触れずにご紹介します。
『探偵小石は戻らない』の評価
『探偵小石は戻らない』とは
名探偵のように事件を解決する日を夢見る、ミステリオタクの探偵・小石。色恋案件を病的に得意とする小石は、調査員の蓮杖と様々な調査に取り組んできた。しかしその日、蓮杖が目撃したのは探偵ではなく、犯人としての小石の姿でーー。
2026年本屋大賞にノミネートされた『探偵小石は恋しない』の続編で、2026年9月30日に小学館から刊行されました。小石と蓮杖のコンビをはじめ、前作の登場人物も再び顔を見せます。帯の惹句は「逆転、逆転、また逆転」。前作に続いて「絶対に事前情報なしで読んでほしい」と念を押されている1冊です。
『探偵小石は戻らない』の見どころ
第21章から始まり、時間をさかのぼっていく構成
ページを開いてまず驚いたのが、物語が「第21章」から始まることです。章が進むごとに、時間が30分前、数時間前、さらに前へとさかのぼっていきます。最初の場面で突きつけられた「小石が犯人なのでは」という状況が、どんな経緯でそこにたどり着いたのか。過去へ戻るたびに新しい事実が見えてきて、そのたびに見当がつきかけた推理を組み立て直すことになりました。
「犯人」として疑われる小石と、彼を信じたい蓮杖
前作では事件を解く側だった小石が、今回は連続毒殺事件の犯人として疑われる立場に立たされます。しかも状況証拠はどれも小石に不利なものばかり。名探偵に憧れていたはずの小石が、なぜ肝心なことをはぐらかすのか。小石を信じたい気持ちと、目の前の状況とのあいだで揺れる蓮杖の視点が、物語にぴりっとした緊張感を与えています。
軽やかさの奥にある、前作より踏み込んだ人間関係
不穏な展開の中でも、小石と蓮杖の掛け合いの楽しさは健在です。今回は二人の関係にも少し変化があって、ランチに誘うだけでどぎまぎしてしまう蓮杖の姿には思わず頬がゆるみました。一方で、色恋調査を「病的に得意」とする小石だからこそ抱えているもどかしさにも、前作より深く踏み込んでいます。タイトルの「戻らない」に込められた意味が、最後まで読んでようやく腑に落ちました。
『探偵小石は戻らない』の感想
第21章の冒頭から、小石が犯人だと詰め寄られている場面。前作ののんびりした色恋調査の空気を覚えていたので、いきなりの緊迫感に驚きました。読み始めてすぐ、「今回はかなり手ざわりの違う話になりそうだ」と身構えました。
時間をさかのぼる構成に最初は戸惑いましたが、慣れてくるとこれがとても楽しいんです。章が変わるたびに「この人は何を隠しているんだろう」「この時点で小石は何を知っていたんだろう」と考えずにはいられず、読書メモに怪しいと思った人物の名前を何度も書き込みました。とはいえ、前の場面での小石の言葉の意味が、さかのぼった先でようやく分かる、という場面も多く、推理は外れてばかりでした。
そして終盤。今度こそ騙されないぞと身構えていたのに、ある思い込みを見事に突かれて「またやられた……」と声が出そうになりました。前作で一度経験しているはずなのに、同じように気持ちよく騙されてしまうのが悔しくて、でも嬉しい。最後は前作と同じく甘酸っぱいラストが待っていて、読み終えたあとは二人のその後をもっと見ていたくなりました。
前作の大仕掛けの鮮やかさと比べると、衝撃の大きさはわずかに控えめに感じたので、おすすめ度は★4にしました。そのぶん、二人の関係が一歩進む続編としての満足感はとても大きい1冊です。
『探偵小石は戻らない』がおすすめな人
『探偵小石は恋しない』を読んで、小石と蓮杖のことが好きになった方に。 前作の余韻が残っているうちに読むと、二人の関係の変化をいっそう楽しめます。
一方で、次のような方には少し合わないかもしれません。
- 前作『探偵小石は恋しない』をまだ読んでいない方(登場人物や関係性は前作を踏まえています。先に前作からがおすすめです)
- 時系列どおりに進む物語でないと落ち着かない方(章ごとに時間がさかのぼるので、少し頭の整理が必要です)
前作で騙される快感を味わった方なら、きっと今回も同じ悔しさと嬉しさを味わえるはずです。
よくある質問
前作『探偵小石は恋しない』を読んでいなくても楽しめますか?
事件そのものは本作だけで完結していますが、小石と蓮杖の関係や前作の登場人物が物語に深く関わっています。前作の大仕掛けを先に味わえるという意味でも、『探偵小石は恋しない』から読むのがおすすめです。
時間がさかのぼる構成は読みにくくありませんか?
各章の冒頭に「さらに◯時間前」と示されるので、迷子になることはありませんでした。最初は少し戸惑いましたが、慣れると「この時点で誰が何を知っていたのか」を考えるのが楽しくなる構成です。
前作と比べて雰囲気は変わりますか?
小石が犯人として疑われるところから始まるので、前作よりも緊迫感のある展開です。それでも小石と蓮杖の掛け合いの楽しさや、最後の甘酸っぱさは前作のままで、シリーズらしさはしっかり残っています。
今回もどんでん返しはありますか?
はい、あります。帯の「逆転、逆転、また逆転」のとおり、さかのぼるたびに見え方が変わり、終盤には大きな仕掛けも待っています。前作を読んで身構えていた私も、しっかり騙されました。
おわりに
前作の軽やかな色恋調査から一転、小石が犯人として疑われる緊迫の続編でした。時間をさかのぼるたびに推理をひっくり返されながら、最後はやっぱり二人のことがもっと好きになっていました。シリーズがこの先も続くなら、小石と蓮杖のこれからをぜひ見届けたいです。
まだ前作を読んでいない方は、まず『探偵小石は恋しない』の感想レビューからどうぞ。今年発売のミステリー・ホラーの新刊は2026年ミステリー・ホラー新刊まとめでもご紹介しています。
関連レビュー
ミステリオタクの探偵に気持ちよく騙される!森バジル『探偵小石は恋しない』感想レビュー【ネタバレなし】
名探偵に憧れるミステリオタクの探偵・小石のもとに来るのは、9割9分が不倫や浮気の調査依頼。相談員・蓮杖との軽妙な掛け合いに笑いながら読み進めた先で、見事に騙されました。2026年本屋大賞ノミネート、森バジルさんの本格ミステリをネタバレなしでご紹介します。
この記事を読む
またブログに遊びに来ていただけると嬉しいです。



コメント