※本記事はAIを活用して作成し、管理人が内容を確認・編集しています。
本棚の住人、Konohaです。
先日、森バジルさんの『探偵小石は戻らない』の感想記事を公開しました。前作『探偵小石は恋しない』と合わせて2作続けて気持ちよく騙されたこともあって、「森バジルさんの作品をまとめて紹介したい」という気持ちがむくむくと湧いてきました。
森バジルさんは、2023年に松本清張賞を受賞して単行本デビューしたばかりの、いま勢いのある作家さんです。作品数はまだ多くないので、今のうちに全体像をつかんでおくと、これからの新刊も追いかけやすくなると思います。今回は、ライトノベルでのデビュー作から最新刊まで、森バジルさんの作品をまとめてご紹介します。
- 2026-10-08:『なんで死体がスタジオに!?』文春文庫版の発売にあわせて表記を更新
- 2026-10-02:初版公開
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森バジル キャリア年表
※「評価」は読了済み作品のみ、「気になる度」は積読・未読作品への注目度の目安です。
まずはこの1冊から
森バジルさんの作品が初めての方は、まず『探偵小石は恋しない』から読んでみてください。2026年本屋大賞で8位に入った話題作で、探偵・小石と相談員・蓮杖の掛け合いに笑いながら読み進めていくうちに、最後には見事に騙されます。続編『探偵小石は戻らない』も出ているので、気に入ったらそのままシリーズを追いかけられるのも嬉しいところです。迷ったら、まずはこの1冊だけ読んでみてください。
森バジルという作家
森バジルさんは1992年、宮崎県生まれ。九州大学を卒業後、会社員として働きながら小説を書き、2018年に第23回スニーカー大賞《秋》の優秀賞を受賞して、ライトノベル『1/2―デュアル― 死にすら値しない紅』を刊行しました。その後、2023年に『ノウイットオール あなただけが知っている』で第30回松本清張賞を受賞し、単行本デビューを果たしています(出典:『ノウイットオール あなただけが知っている』森バジル|文藝春秋BOOKS)。
本格的に投稿を始めたのは、福岡の広告会社に就職してからだったそうです。インタビューでは「ここで就職したってことは、もう自分から行動を起こさないと一生サラリーマンのままだと気づくんです」と、きっかけを語っています。当時は冲方丁さんに憧れていたことから、SFやファンタジー寄りの作品を書いていたとのことです(出典:作家の読書道 第288回:森バジルさん その3「本格的に創作をはじめるまで」|WEB本の雑誌)。
2025年に刊行した『探偵小石は恋しない』は、2026年本屋大賞で第8位、MRC大賞2025で第1位に選ばれています(出典:作家の読書道 第288回:森バジルさん|WEB本の雑誌)。デビューから3年ほどでここまで評価されるのは、本当にすごいことだと思います。
私が読んだ作品に共通しているのは、軽やかで読みやすい文章の奥に、読者の思い込みをひっくり返す仕掛けがしっかり用意されていることです。キャラクターの掛け合いを楽しんでいるうちに、気づけば作者の手のひらの上にいる。その感覚がクセになる作家さんです。
2026年の新刊情報
2026年は、『探偵小石は恋しない』の続編刊行に加えて、10月には2024年の長編『なんで死体がスタジオに!?』も文庫化されました。
特に『探偵小石は戻らない』は発売直後に読了して、感想レビューも書いています。詳しくは後述の探偵小石シリーズのセクションでご紹介します。
探偵小石シリーズ
ミステリオタクの探偵・小石と、相談員の蓮杖のコンビが活躍するシリーズです。名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ているのに、舞い込む依頼は9割9分が浮気・不倫調査。そんな探偵事務所を舞台に、軽妙な掛け合いと本格ミステリの大仕掛けが楽しめます。
2026年10月時点で2作が刊行されています。2作目は1作目の登場人物や関係性をそのまま引き継いでいるので、刊行順に読むのがおすすめです。
第1作:探偵小石は恋しない(2025年)
小石探偵事務所の代表でミステリオタクの小石は、名探偵のように華麗に事件を解決する日を夢見ている。だが実際は9割9分が不倫や浮気の調査依頼で、推理案件の依頼は一向にこない。小石がそれでも調査をこなすのは、実はある理由から色恋調査が「病的に得意」だから。相変わらず色恋案件ばかり、かと思いきや、相談員の蓮杖と小石が意外な真相を目の当たりにする裏で、思いもよらない事件が進行していて──。
少しでも変わった依頼が来るとテンションが上がり、結局いつもの色恋調査だと分かってがっくりする小石。その姿が可愛らしくて、読み始めてすぐに大好きになりました。一件一件の調査にも意外な真相が用意されていますが、各章の終わりに挟まれる不穏な場面が、少しずつ物語の空気を変えていきます。そして終盤、見えていた景色が一気に塗り替えられる瞬間は、本格ミステリの醍醐味そのものでした。
こんな方におすすめ: キャラクターの掛け合いを楽しみながら、最後にしっかり騙されたい方に。
自分がどこで思い込まされていたのかに気づいたとき、悔しさより「ここまで綺麗に騙してもらえて嬉しい」が勝つ、そんな1冊です。
関連レビュー
ミステリオタクの探偵に気持ちよく騙される!森バジル『探偵小石は恋しない』感想レビュー【ネタバレなし】
名探偵に憧れるミステリオタクの探偵・小石のもとに来るのは、9割9分が不倫や浮気の調査依頼。相談員・蓮杖との軽妙な掛け合いに笑いながら読み進めた先で、見事に騙されました。2026年本屋大賞ノミネート、森バジルさんの本格ミステリをネタバレなしでご紹介します。
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第2作:探偵小石は戻らない(2026年)
名探偵のように事件を解決する日を夢見る、ミステリオタクの探偵・小石。色恋案件を病的に得意とする小石は、調査員の蓮杖と様々な調査に取り組んできた。しかしその日、蓮杖が目撃したのは探偵ではなく、犯人としての小石の姿でーー。
前作の軽やかさから一転、小石が連続毒殺事件の「犯人」として疑われるところから始まる続編です。物語はなんと第21章から始まり、章が進むごとに時間がさかのぼっていきます。過去へ戻るたびに新しい事実が見えてきて、そのたびに推理を組み立て直すことになりました。前作で一度騙されているので最初から疑ってかかっていたのに、終盤ではまたしてもやられてしまいました。
こんな方におすすめ: 『探偵小石は恋しない』を読んで、小石と蓮杖のことが好きになった方に。
前作で騙される快感を味わった方なら、きっと今回も同じ悔しさと嬉しさを味わえるはずです。
関連レビュー
時間をさかのぼるたびに真相が明らかになる!森バジル『探偵小石は戻らない』感想レビュー【ネタバレなし】
名探偵に憧れる探偵・小石が、今度は連続毒殺事件の「犯人」として疑われる立場に。物語は第21章から始まり、時間をさかのぼるたびに見えていた景色が塗り替えられていきます。本屋大賞ノミネート作の続編、森バジル『探偵小石は戻らない』をネタバレなしでご紹介します。
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探偵小石シリーズ 作品リスト
注目の単独作品
ノウイットオール あなただけが知っている(2023年)
ミステリ、青春、SF、ファンタジー、そして恋愛ーー1つの街で巻き起こる、5つの多彩な物語。それぞれの世界は少しずつ重なり、思いもよらぬ結末を引き起こす。すべてを知ることができるのは、読者であるあなただけ!
第30回松本清張賞を受賞した、森バジルさんの単行本デビュー作です。推理小説・青春小説・科学小説・幻想小説・恋愛小説という、まったくジャンルの違う5つの物語が1つの街を舞台に描かれ、少しずつ重なり合っていきます。選考委員の阿部智里さんが「その構成に気が付いた時、『正気か』と目を疑った」と選評を寄せているほど、構成そのものに仕掛けのある作品です。
5つの物語の中で私がいちばん好きだったのは、青春小説のパートです。詳しく書くとネタバレになってしまうのですが、別の物語からのつながりが見えたとき、思わず「良かったね」と声をかけたくなるような気持ちになりました。それぞれの物語を単体で楽しんだあとに、つながりに気づいてもう一度胸が温かくなる。タイトルのとおり、それを見届けられるのは読者だけなんです。文庫版には、書き下ろしの特別掌編「私小説、あるいは歴史小説として」も収録されています。
こんな方におすすめ: 『探偵小石』シリーズを読んで、森バジルさんの仕掛けをもっと味わいたい方に。ジャンルをまたいだ連作短編集が好きな方にも。
別々の物語がつながった瞬間の「良かったね」という温かさは、このデビュー作ならではの読書体験だと思います。
なんで死体がスタジオに!?(2024年)
バラエティプロデューサー・幸良涙花は、がけっぷち、である。筋金入りのお笑いファンかつテレビっ子だが、不運体質(?)のせいか、失敗に失敗を重ね、会社からは「次がダメなら制作を外す」と告知されている。進退をかけた「次」の番組は、その名も「ゴシップ人狼」。出演者たちが持ち寄ったリアルゴシップについて語りながら、紛れ込んでいる嘘つきを推理する、というトーク番組で、季節ごとの改変期に放送される人気特番だ。マンネリ化する番組のテコ入れに、これを「生」で放送しろ、と上司は言うが、コンプラ的にも、事務所対応的にも無茶な企画。奮闘する幸良が、本番前に出会ったのは……「大御所俳優・勇崎恭吾の死体」だった!生放送まであと20分。幸良は特番を乗り切れるのか!? そして、この事件の犯人は?
生放送まであと20分というタイムリミットの中で、死体の謎と番組の進行が同時に走り出す、バラエティ・ミステリーです。出演者が持ち寄ったゴシップの中から嘘つきを見破るトーク番組、という設定そのものが推理ゲームになっているのが面白そうで、まだ未読ですが一番気になっている作品です。2026年10月6日には文春文庫版が発売され、解説は阿津川辰海さんが書かれています。
こんな方におすすめ: テレビのバラエティ番組が好きな方、タイムリミットのあるテンポの良いミステリーを読みたい方に。
そのほかの作品
1/2―デュアル― 死にすら値しない紅(2018年)
第23回スニーカー大賞《秋》で優秀賞を受賞した、森バジルさんのライトノベルでのデビュー作です。殺された人間が特殊能力を得て生き返る近未来の日本を舞台に、生き返った者を「殺し直す」職務につく少年と、死を望む不老不死の少女がコンビを組むSFアクションです。
ミステリーを入り口に森バジルさんを知った方にとっては、少し意外なジャンルかもしれません。ただ、相容れない2人がコンビを組むという設定には、のちの小石と蓮杖のコンビにつながる原点のようなものを感じます。森バジルさんの作品を全部追いかけたい方は、こちらもチェックしてみてください。
こんな方におすすめ: 森バジルさんの原点に触れてみたい方、SFアクション系のライトノベルが好きな方に。
よくある質問
森バジルさんは何冊出版していますか?
2026年10月時点で、単著は5作です。ライトノベルのデビュー作『1/2―デュアル― 死にすら値しない紅』と、一般文芸の『ノウイットオール』『なんで死体がスタジオに!?』『探偵小石は恋しない』『探偵小石は戻らない』の4作があります。一般文芸では2023年のデビューからほぼ年1作のペースで新作が出ています。
最初に読むならどれがおすすめですか?
『探偵小石は恋しない』がおすすめです。キャラクターの掛け合いが楽しく読みやすいうえに、最後にはしっかり騙される本格ミステリで、森バジルさんの魅力がいちばん伝わりやすい1冊だと思います。
探偵小石シリーズは順番に読むべきですか?
はい、刊行順に『探偵小石は恋しない』→『探偵小石は戻らない』と読むのがおすすめです。2作目の事件は単体で完結していますが、小石と蓮杖の関係や前作の登場人物が深く関わっているので、1作目を読んでからのほうが何倍も楽しめます。
どんでん返しが好きな人にはどれがおすすめですか?
終盤で物語の見え方が一気に変わる大仕掛けを味わいたいなら『探偵小石は恋しない』です。ジャンルの違う物語どうしのつながりに驚きたいなら『ノウイットオール』もおすすめです。どちらも事前情報なしで読むのがいちばん楽しめます。
まとめ:Konohaのおすすめベスト3&読者タイプ別ガイド
Konohaのおすすめベスト3
読了済みの3作から、Konoha個人の順位をつけてみました。未読の『なんで死体がスタジオに!?』『1/2―デュアル―』は対象外です。
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探偵小石は恋しない
★★★★★軽やかな色恋調査の物語だと思っていた景色が、終盤で一気に塗り替えられる大仕掛けの鮮やかさが決め手です。小石と蓮杖のコンビの魅力も含めて、森バジルさんの入口にいちばんおすすめしたい1冊です。
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ノウイットオール あなただけが知っている
★★★★★ジャンルの違う5つの物語が1つの街で重なり合うデビュー作。特に青春小説のパートは、別の物語とのつながりが見えた瞬間に「良かったね」と温かい気持ちになりました。同じ★5ですが、入口としての読みやすさで『探偵小石は恋しない』を1位にしました。
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探偵小石は戻らない
★★★★☆時間をさかのぼる構成で推理を何度もひっくり返された緊迫の続編。衝撃の大きさは前作にわずかに譲りますが、小石と蓮杖の関係が一歩進む甘酸っぱいラストは、シリーズのファンならたまらないはずです。
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読者タイプ別おすすめ
| こんな方に | おすすめの1冊 |
|---|---|
| 森バジルさんが初めての方 | 探偵小石は恋しない |
| 『探偵小石は恋しない』を読み終えた方 | 探偵小石は戻らない |
| 構成に仕掛けのある連作短編集が好きな方 | ノウイットオール あなただけが知っている |
| テンポの良いエンタメミステリーを読みたい方 | なんで死体がスタジオに!? |
| 森バジルさんの原点に触れたい方 | 1/2―デュアル― 死にすら値しない紅 |
松本清張賞でのデビューから3年ほどで、本屋大賞にもランクインする作家になった森バジルさん。どの作品も、楽しく読んでいるうちに最後はしっかり騙される、そんな読書体験を約束してくれます。10月には『なんで死体がスタジオに!?』の文庫版も発売されたので、私もこのタイミングで読んでみようと思っています。読了したら、この記事にも感想を追記していきます。
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