※本記事はAIを活用して作成し、管理人が内容を確認・編集しています。
本棚の住人、Konohaです。
2026年8月に『ナキメサマ』を読んで、最後のどんでん返しに声が出てしまって以来、阿泉来堂さんの作家・那々木悠志郎シリーズを夢中で追いかけてきました。10月に完結編の『化身の残夢』を読み終え、シリーズの読む順番ガイドも書いたところで、ふと「那々木シリーズ以外の作品も読んでみたい」という気持ちが湧いてきました。
調べてみると、阿泉来堂さんはデビューからの6年ほどで、単著だけでも19作を出している作家さんでした。霊を祓えない霊媒師のシリーズ、猟奇犯罪を追う警察もの、死んだ探偵が魂を選別するシリーズ、そして2026年に入ってからも3作の新刊が出ています。今回は、そんな阿泉来堂さんの作品を、デビュー作から最新刊までまとめてご紹介します。
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阿泉来堂 キャリア年表
※「読了★」は読了済み作品の評価です。単著のみ(アンソロジー寄稿は除く)。シリーズのボタンを押すと、そのシリーズの作品だけに絞りこめます。
まずはこの1冊から
阿泉来堂さんの作品が初めての方は、デビュー作の『ナキメサマ』から読んでみてください。北海道の閉ざされた村を舞台にした因習ホラーとして読み進めていくと、終盤で物語の見え方が二転三転します。怖さと謎解き、そして最後のどんでん返しという、阿泉来堂さんの持ち味がいちばんまっすぐ伝わる1冊です。気に入ったら、そのまま作家・那々木悠志郎シリーズを最後まで追いかけられるのも嬉しいところです。迷ったら、まずはこの1冊だけ読んでみてください。
阿泉来堂という作家
阿泉来堂(あずみ らいどう)さんは、北海道在住の作家さんです。応募時のタイトル「くじりなきめ」を改題した『ナキメサマ』で、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の〈読者賞〉を受賞し、2020年12月に角川ホラー文庫からデビューしました(出典:歴代受賞者 横溝正史ミステリ&ホラー大賞|公募ガイドONLINE/『邪宗館の惨劇』書誌情報の著者紹介|国立国会図書館サーチ)。読者賞は、一般から選ばれたモニター審査員の投票でいちばん支持を集めた作品に贈られる賞です。
デビュー後は、角川ホラー文庫の作家・那々木悠志郎シリーズ(全5作)を軸に、PHP文芸文庫、ポプラ文庫、産業編集センター、東京創元社、中央公論新社と、さまざまな出版社から作品を発表しています。2021年以降は毎年2〜5作のペースで新作が出ていて、2026年も4月・6月・7月と立て続けに新刊が刊行されました。
私が読んだ那々木シリーズの5作に共通していたのは、北海道の土地の空気をまとった怪異の怖さと、ミステリーとしての驚きが、いつも同じくらいの重さで用意されていることです。怪異を頭から否定しない探偵役が、それでも筋道を立てて真相に近づいていく。そして最後には、登場人物たちの切ない物語が胸に残る。この「怖い」「驚く」「沁みる」の3つがそろっているのが、阿泉来堂さんの作品の魅力だと感じています。
2026年の新刊情報
2026年は、4月の『くがいの聲』、6月の『忌み児の町』、7月の『壺男』と、3か月のあいだに単著が3作も刊行されました。8月には、背筋さん・澤村伊智さんたちと競作したホラー×恋愛アンソロジーも出ています。
作家・那々木悠志郎シリーズ
神出鬼没のホラー作家にして「怪異譚蒐集家」の那々木悠志郎が、各地で起きる怪異と事件の謎に迫るホラーミステリーです。角川ホラー文庫から、2020年の『ナキメサマ』に始まり、2025年の『化身の残夢』で完結した全5作が出ています。物語の多くは那々木ではなく、事件に巻きこまれた人の視点で語られ、毎回ちがう主人公の前に那々木がふらりと現れます。
私は全5作を読了していて、どれも1作ごとに違う角度から楽しませてくれる作品でした。第1作から第4作まではどれも1冊で事件が完結しますが、刊行順に読むのがおすすめです。全5作の読む順番と作品ごとの見どころは、読む順番ガイドで詳しく紹介しています。各作品の感想レビューには、上のキャリア年表の「レビューを読む」からも移動できます。
読む順番ガイド
どれから読む?阿泉来堂「作家・那々木悠志郎シリーズ」全5作の読む順番ガイド【ネタバレなし】
阿泉来堂「作家・那々木悠志郎シリーズ」全5作を、刊行順にネタバレなしで解説。どんでん返しの『ナキメサマ』から完結編『化身の残夢』まで、作品ごとの読みどころと読む順番の注意点を、全作読了の管理人Konohaが紹介します。「最初の事件」はいつ読む?にもお答えします。
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贋物霊媒師シリーズ
「今世紀最強の霊媒師」と謳われながら、実は霊を祓う力がまったくない霊媒師・櫛備十三(くしびじゅうぞう)が、助手の美幸に叱られながら、洞察力とハッタリで心霊現象の問題を解決していくシリーズです。PHP文芸文庫から2作が出ています。
第1作:贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚(2022年)
那々木シリーズ以外では最初に刊行された、PHP文芸文庫のシリーズ第1作です。
霊を「祓えない」霊媒師が、ハッタリと観察眼で霊の真実を解き明かすという設定に惹かれています。那々木とはまったくタイプの違う探偵役がどんな事件に向き合うのか、読むのが楽しみです。
2作目以降は、上のキャリア年表で「贋物霊媒師」のボタンを押すと一覧できます。シリーズを読み終えたら、読む順番ガイドも書く予定です。
バベルの古書 猟奇犯罪プロファイルシリーズ
札幌近郊を舞台に、文学作品の一節になぞらえた猟奇殺人を刑事たちが追う、警察もののホラーミステリーです。角川ホラー文庫から全3巻が出ていて、第1巻と第2巻は2023年10月に同時刊行されました。
第1作:バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル Book1《変身》(2023年)
カフカの『変身』の一節が残された殺人現場から始まる、シリーズ第1巻です。
相棒を殺された過去を持つベテラン刑事と新米刑事のコンビに、被害者の霊を見たという青年が関わってくる。警察小説の骨組みに怪異が入りこんでくる組み合わせが、那々木シリーズとはまた違う読み味になりそうで気になっています。
2作目以降は、上のキャリア年表で「バベルの古書」のボタンを押すと一覧できます。シリーズを読み終えたら、読む順番ガイドも書く予定です。
逆行探偵シリーズ
うっかり死んでしまった私立探偵・烏間壮吾(からすましょうご)が、生き返る条件として、「天使」と「悪魔」を名乗る二人組の仕事である「魂の選別」を代行することになるシリーズです。産業編集センターから2作が出ています。
第1作:逆行探偵 烏間壮吾の憂鬱な使命(2024年)
探偵が自分の死体を見下ろす場面から始まる、シリーズ第1作です。
くたびれたサラリーマン風の「天使」と、美しい「悪魔」。死者の魂を天国と地獄のどちらに送るかを、探偵が推理で決めるという設定がユニークで、どんな謎解きになるのか気になっています。
2作目以降は、上のキャリア年表で「逆行探偵」のボタンを押すと一覧できます。シリーズを読み終えたら、読む順番ガイドも書く予定です。
注目の単独作品
僕は■■が書けない 朽無村の怪談会(2024年)
ホラー作家の「僕」と担当編集者が、曰くつきの怪談会に参加する、PHP文芸文庫の書き下ろしホラーミステリーです。
ホラー作家と担当編集者という組み合わせに、那々木シリーズの『忌木のマジナイ』を思い出しました。「驚き必至のホラーミステリー」という紹介文と、伏せ字の入ったタイトルが気になって、単独作品の中でいちばん先に読みたいと思っている1冊です。
くがいの聲(2026年)
祖父の遺品整理のために、奇妙な葬送の風習が残る山奥の限界集落を訪れる、2026年4月刊の長編です。
死体が朽ちない土地、「祈り子」、三つの棺に分けて埋葬する風習。あらすじに並ぶ言葉だけで、『ナキメサマ』や『ぬばたまの黒女』で味わった、閉ざされた村の怖さがよみがえってきます。村の因習ものが好きな私にとって、見逃せない新刊です。
壺男(2026年)
どんな願いでも叶えてくれる「壺男」を呼び出すゲームに、幼なじみ5人組が巻きこまれる、2026年7月刊の単行本です。
「デスゲーム」×「ミステリ」という組み合わせは、阿泉来堂さんの作品では初めて見るタイプです。ゲームを始めたのは誰で、その目的は何なのか。中央公論新社からの初めての単行本でもあり、どんな新しい顔を見せてくれるのか楽しみです。
そのほかの作品
死人の口入れ屋(2024年)
幽霊がとりついた曰くの品「忌物」を貸し出す古物商を舞台にした、ポプラ文庫の作品です。
怨みや憎しみを抱えた客たちが幽霊の力を借りに来る、という設定から、ひとつずつの依頼に結末が用意された構成なのかなと想像しています。
骸ノ時計(2025年)
願いを叶える代わりに血を求める、髑髏の刻まれた懐中時計をめぐる連作短編集です。
紹介文には「阿泉来堂史上、最恐の連作短編集」とあります。那々木シリーズでも十分怖かったので、その「最恐」がどれほどのものなのか、少し身構えています。
冥船ステラ・ブルー(2025年)
大型フェリーに乗りこんだ大学院生が、誰もいない船内と異様な死体に出くわす、船を舞台にしたホラーです。
「この船はもう、この世のものじゃない」という一文が強烈です。海の上という逃げ場のない舞台は、『邪宗館の惨劇』のクローズドサークルとはまた違う怖さがありそうです。
忌み児の町(2026年)
平凡な町に少しずつ異変が忍び寄る、東京創元社の文庫オリジナル「“町”ホラー」です。
村ではなく「町」を舞台にしたホラーで、あらすじの一部が伏せ字になっているのも不穏です。創元推理文庫からの刊行なので、ミステリーとしての仕掛けにも期待しています。
アンソロジー寄稿
阿泉来堂さんは、ホラーアンソロジーにも短編を寄せています。好きな作家さんと一緒に読めるのも、アンソロジーの楽しいところです。
- 『この恋が叶ったら、きっと死んでしまう』(2026年8月、PHP文芸文庫):背筋さん・澤村伊智さん・神永学さん・黒史郎さんとの、全編書き下ろしのホラー×恋愛アンソロジー。阿泉来堂さんは、不倫相手の家で逢瀬を重ねる女性を描く「産声」を収録
- 『祠破壊ホラー小説アンソロジー』(2025年7月、星海社):「祠が破壊されるシチュエーション」をお題にした競作。阿泉来堂さんは「再会の首」を収録
- 『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』(2024年8月、角川ホラー文庫):角川ホラー文庫30周年の記念アンソロジー。澤村伊智さん・小野不由美さんたちと並んで、村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄を描く1編を収録
- 『てのひら怪談 見てはいけない』(2023年1月、ポプラキミノベル):800字以内の怪談50編を集めた、小中学生向けのアンソロジー
よくある質問
阿泉来堂さんは何冊出版していますか?
2026年10月時点で、単著は19作です。作家・那々木悠志郎シリーズ5作、贋物霊媒師シリーズ2作、バベルの古書シリーズ3作、逆行探偵シリーズ2作と、単独作品が7作あります。このほかに、ホラーアンソロジーへの寄稿が4冊あります。
最初に読むならどれがおすすめですか?
デビュー作の『ナキメサマ』がおすすめです。北海道の村の因習ホラーと、終盤の二転三転するどんでん返しの両方が味わえて、阿泉来堂さんの持ち味がいちばん伝わりやすい1冊だと思います。気に入ったら、そのまま作家・那々木悠志郎シリーズを刊行順に読み進めてみてください。
シリーズはいくつありますか?読む順番は?
作家・那々木悠志郎(全5作)、贋物霊媒師(2作)、バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル(全3巻)、逆行探偵(2作)の4つです。どのシリーズも刊行順に読むのがおすすめです。那々木シリーズは「最初の事件」の第3作を含めて刊行順に読み、完結編の『化身の残夢』は必ず最後に読んでください。
ホラーが苦手でも読めますか?
私が読んだ那々木シリーズは、怪異の怖さと同じくらい謎解きやどんでん返しの比重が大きいので、ミステリーが好きな方なら楽しめると思います。ただ、猟奇的な遺体や凄惨な場面も出てくるので、残酷な描写がまったくだめな方は少し注意してください。
那々木シリーズを読み終えたら、次は何を読めばいいですか?
私もちょうどそこにいて、これから読むところです。ホラー作家と担当編集者が怪談会に参加する『僕は■■が書けない 朽無村の怪談会』、閉ざされた村の葬送の風習を描く新刊『くがいの聲』、警察もののバベルの古書シリーズあたりが、那々木シリーズが好きな方の次の候補になりそうです。読み終えたら、この記事に感想を追記していきます。
まとめ:Konohaのおすすめベスト3&読者タイプ別ガイド
Konohaのおすすめベスト3
読了済みの那々木シリーズ5作から、Konoha個人のベスト3を選びました。ほかの作品は読み終えたら順位に加えていきます。
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忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件
★★★★★原稿の中の怪異が、それを読む編集者の現実に染み出してくる作中作の仕掛けが見事でした。「崩れ顔の女」の怖さも、那々木の原点に触れられる感動も、阿泉来堂さんの作品でいちばんです。
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読者タイプ別おすすめ
| こんな方に | おすすめ |
|---|---|
| 阿泉来堂さんが初めての方 | 『ナキメサマ』 |
| 作中作や、物語と現実が重なる仕掛けが好きな方 | 『忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件』 |
| ループもの・クローズドサークルが好きな方 | 『邪宗館の惨劇』 |
| 村の因習ホラーをもっと読みたい方 | 『くがいの聲』 |
| 警察ものとホラーの組み合わせを読みたい方 | 『バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル Book1《変身》』 |
| 怖さより、ひねりのある探偵役を楽しみたい方 | 『贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚』 |
那々木悠志郎シリーズを読み終えて、ひとつの物語を最後まで見届けた満足感と同時に、「この作家さんの別の顔も見てみたい」という気持ちが大きくなりました。霊を祓えない霊媒師、猟奇犯罪を追う刑事たち、魂を選別する探偵、そして2026年の新刊3作。まだまだ楽しみが残っていると思うと、それだけでわくわくします。読了した作品は順次レビューして、この記事にも★を追記していきます。
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