※本記事はAIを活用して作成し、管理人が内容を確認・編集しています。
本棚の住人、Konohaです。
角川ホラー文庫の新刊をチェックしていたとき、「第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作」という帯の文字に目が留まりました。それが織部泰助さんの『死に髪の棲む家』との出会いです。因習渦巻く旧家、毛髪にまつわる奇怪な事件——タイトルからしてすでに只者ではない気配がして、迷わず手に取りました。
読んでみると、怪異なのか人の悪意なのか判然としないまま引き込まれていく怖さと、最後まで筋の通った謎解きの両方がしっかり味わえる一冊で、すっかり織部作品のファンになりました。そこから続編、そしてデビュー作にまでさかのぼって読み進めることができたので、今回は織部泰助さんの全作品をまとめてご紹介します。2026年8月時点で刊行されている3作品が対象です。
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織部泰助 キャリア年表
- 2017年7月
評価:★★★★★ 警察×オカルトミステリ
- 2024年10月死に髪の棲む家
評価:★★★★☆ 因習ホラー×論理的謎解き第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞
- 2026年3月
評価:★★★★☆ クローズドサークル×因習ホラー
※評価はすべて読了済み作品による、Konoha個人の感想です。
まずはこの1冊から
迷ったら、まずは『死に髪の棲む家』から読んでみてください。横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞という実績にふさわしい、因習ホラーと論理的な謎解きのバランスが詰まった一冊で、織部泰助さんの持ち味が一番わかりやすく味わえる入り口だと思います。
織部泰助という作家
織部泰助さんは1990年生まれ、福岡市出身の作家です。西南学院大学法学部法律学科を卒業後、書店員として働きながら新人賞への応募を続けていたそうです(出典:[カドブンnote出張所「『死に髪の棲む家』刊行記念インタビュー」])
デビューは意外にも古く、2017年に『花霞紅莉の怪異調書シリーズ 僕の瞳に映る僕』(メディアワークス文庫)で一度作家デビューを果たしています。その後も一般文芸の執筆を続け、2024年に『死に髪の棲む家』で第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉を受賞。ホラー文庫のフィールドで、いわば”二度目のデビュー”を飾った形になります。
影響を受けた作品として、綾辻行人さんの『十角館の殺人』、ディクスン・カーの『火刑法廷』、そして山田風太郎さんの古風な文体を挙げています。特にディクスン・カーからは「怪奇現象を物語の骨子として使う」姿勢を受け継いでいるようで、本人いわく「怪異を絡めれば、論理として成立するんです。幽霊は人間のように感情がぶれることがないので、それをもとに推理を組みたてることができるんじゃないでしょうか」とのこと。この発想から「怪奇探偵小説」というジャンルを確立したいと語っています(出典:同上)。綾辻行人さんの名前が出てくるだけで、このブログの管理人としては信頼感がぐっと増してしまいました。
出雲秋泰シリーズ
小説家の出雲秋泰を主人公にした連作シリーズです。取材や仕事の依頼をきっかけに、因習や怪異が渦巻く土地・屋敷を訪れては、怪奇現象と紙一重の事件に巻き込まれていく——という構図が共通しています。デビュー作から数々の賞レースで評価された実績のあるシリーズで、2026年8月時点で2作が刊行されています。
第1作:死に髪の棲む家(2024年)
小説家の仕事のため出雲秋泰が訪ねた素封家の屋敷には、死者の口に毛髪を詰めるという奇妙な因習があった。折しも屋敷では身元不明の老人が髪の毛で首を吊る怪事件が発生、秋泰は死体の番をせよと裏山の番屋に閉じ込められる。翌朝、床を人毛が埋め尽くし、死体は別人に入れ替わっていた! これは怪異か人の悪意か、すべてを説明する推理は存在するのか? 息もつかせぬ第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。
「死者の口に毛髪を詰める」という因習の気味悪さと、「死体が別人に入れ替わっていた」という不可能状況の組み合わせが強烈で、一気に読ませる力のある作品でした。怪異として片付けたくなる現象に、最後まで理詰めで向き合っていく構成に、織部泰助さんが目指す「怪奇探偵小説」の姿勢がよく表れていると感じます。
こんな方におすすめ: 因習ホラーとロジカルな謎解きの融合を味わいたい方に。織部泰助さんが初めての方は、まずこの受賞作から。
賞レースでの評価も納得の完成度でした。織部泰助さんの入り口として自信を持っておすすめできる一冊です。

シリーズ2作の中でも、デビューにあたる分だけ因習の不気味さが濃く出ている印象です。まずここから読んでほしいです。
出雲秋泰と探偵役の無妙の絡みも面白いです
第2作:死か翅の貪る家(2026年)
若手作家の出雲秋泰は、福岡県某市翅賀村の奇妙な噂を聞く。その村の”死か翅蝶”は己の鱗粉がついた者を呪い殺すというのだ……。好奇心から村を訪れるも、土砂崩れで帰り道が閉ざされ、村に閉じ込められてしまう。困り果てていたところ、偶然出会った親切な女性・翅ヶ崎セリの邸宅に投宿することに。瀟洒な洋館で秋泰を出迎えたのは、蠱惑的な姉妹と個性的な使用人達。姿を見せぬ女主人を案じ、部屋へ入ると口一杯に蝶を詰めた主人の死体があった! 因習と怨念の村で起こる怪奇事件、これは怪異か、それとも人為か?
村に閉じ込められるクローズドサークル的な状況に、「呪い殺す蝶」という因習ホラーらしいモチーフが重なる一作です。舞台が屋敷から洋館・村全体へと広がり、登場人物も増えたぶん、前作とは違う緊張感を味わえました。
こんな方におすすめ: 『死に髪の棲む家』で出雲秋泰の”巻き込まれ体質”にハマった方に。閉ざされた土地・因習ホラーが好きな方にも。
前作の読み心地が好きだった方は、続けて手に取って損はない一冊です。

2作目もとても面白いホラーミステリーでした。
最新作が楽しみなお気に入りシリーズになりました!
単独作品:デビュー作『花霞紅莉の怪異調書シリーズ 僕の瞳に映る僕』(2017年)
世にニ十冊しか存在しない奇書『眼球蠱聞』。その物語をなぞるかのように、博多区連続通り魔事件が発生する。捜査官の花霞紅莉は、見た目は小柄な新人刑事ながら、他人の仕草から嘘を見抜く能力があった。コンビを組む、切れ者ながら昼行灯の捌津茅晋助と容疑者である高校生の自宅を訪れると、事件の鍵を握ると思われる『眼球蠱聞』と大量の人形を発見する。事件の真相に迫る二人は、日本庭園「仙願亭」に潜む、人形に纏わる怪異に蝕まれて行き……。
織部泰助さんの実質的なデビュー作にあたる一冊です。出雲秋泰シリーズとは主人公も雰囲気もまったく異なり、新人刑事・花霞紅莉と相棒・捌津茅晋助のコンビが、奇書『眼球蠱聞』を読んだ者に降りかかる怪異と連続通り魔事件を追う警察×オカルトミステリになっています。実は、3作の中で個人的に一番星評価が高いのがこのデビュー作でした。
こんな方におすすめ: 出雲秋泰シリーズを読んで、織部泰助さんの原点も気になった方に。呪われた奇書をモチーフにした怪異譚、バディものの刑事ミステリが好きな方にも。
実は織部作品の中で一番好きなのはこのデビュー作です。刊行から少し経っているぶん見つけにくいかもしれませんが、電子書籍でなら今も読めるので、ぜひチェックしてみてください。

意外かもしれませんが、星評価だけで見ると3作の中で一番高いのはこのデビュー作なんです。埋もれさせるにはもったいない一冊だと思っています。
シリーズとして続きを出してほしいです。
よくある質問
- Q織部泰助は何冊出版していますか?
- A
2026年8月時点で3作品刊行しています。2017年のデビューから2024年の再ブレイクまで少し期間が空いていますが、2024年以降はコンスタントに新作が出ています。
- Q最初に読むならどれがおすすめですか?
- A
『死に髪の棲む家』がおすすめです。横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞という実績にふさわしい、因習ホラーと論理的な謎解きのバランスが詰まった一冊で、織部泰助さんの持ち味が一番わかりやすく味わえる入り口だと思います。
- Qシリーズ作品はありますか?
- A
はい。小説家・出雲秋泰を主人公にした「出雲秋泰シリーズ」が代表作で、2026年8月時点で2作刊行されています。デビュー作『花霞紅莉の怪異調書シリーズ 僕の瞳に映る僕』は単発の警察×オカルトミステリで、シリーズ化はしていません。
- Qホラー初心者でも読めますか?
- A
はい。怪異かどうかにかかわらず最後まで筋の通った論理的な謎解きが用意されている「怪奇探偵小説」というスタイルなので、ミステリーが好きな方ならホラー初心者でも入りやすいと思います。
まとめ:どれから読む?
迷ったときのおすすめルートをまとめます。
| こんな方に | おすすめの1冊 |
|---|---|
| 織部泰助さんが初めての方 | 死に髪の棲む家 |
| 因習ホラー×論理的な謎解きが好きな方 | 死に髪の棲む家 → 死か翅の貪る家の順で |
| 隠れた原点・掘り出し物を読みたい方 | 花霞紅莉の怪異調書シリーズ 僕の瞳に映る僕 |
刊行数はまだ3作と多くありませんが、どの作品も因習・怪異とロジックのバランスに手を抜かない作家さんだと感じています。書店員という視点から生まれる作品選びのセンスも含めて、これからますます追いかけたい作家さんです。出雲秋泰シリーズの続報が出たら、このブログでも真っ先にご紹介する予定です。
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